様な、体につり合わない声や言葉で云った。
「必ずどうかする」と云った言葉を手頼りに、栄蔵はせっせと、鼻つまみにされるほど通って居た。
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もうこうなっては根の強い方が勝つんやから。
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栄蔵は、根くらべをする気になって居た。
義理がたい栄蔵は、ちょくちょく東京へ手紙をやっては、思い通りの結果が上らなくてすまないとか、気の毒だとか云ってやった。
栄蔵が、畢生の弁舌を振っても、山岸の方へは何の効力もなかった。
あまり話がはかどらないので、仕舞いにはお金の云った事がほんとうであったのかもしれないと思う様になったりした。
途方に暮れて、馬場へも、度々栄蔵は出かけて行って二人で出かけて行った事もあったけれ共、いつも、変にパキパキした山岸の若主人の口の先に丸められて居た。
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「ああなまじ法律を喰いかじった人は、なみなみの手では行かれんもんでなあ。
あの人は、なかなかうまい事考え居《お》る。
証書を反古にするつもりで年限などを忘れさせる様にしとるんや。
東京の方へも云うてやって、委任状もろうて、証書の書き換えをさせんな
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