会合がありましょう
○ミス・ウィードは、私がそのクラブのようなものの提案をするようにということですが 私は絶対にことわりました、わたしはどんな場合にでも保守政府、文部省のギマンのカンバンにはならないから、と云って。ガントレット恒子 松岡、或は加藤しづえが提案するでしょう もし私がこの次出席すれば、質問の形でどこまでも文部省の介在をふせぐという役割をうけもちました。
○この次は出席しても、あとは、わたしの代りとして、大町米子さんをスイセンしたいと思います。大町米子さんは女の人たちが一般的に好意をもっていて仕事をなさりいいでしょうと思います。実現するかしないか分りませんが。大町さんとしても直接触れていらっしゃる方が簡単でいいでしょう。
○生活保護法
 寡婦年金(もっと広汎なものですが、名がわかりませんから仮称)
 厚生省で今回の議会に生活保護法案を出し 五人一ヵ月二百五十二円程度の救サイをするという案を出します。
  加藤しづえは、ヘッドコーターへ行って、こんな貧弱な法律はひどいから、もうすこしましにしろと云ったところ、では厚生省に、そのための委員会を催すよう、サジェストすると云ったがちっとも召集して来ない。ので、きのう厚生省へ行ったら、あなたの方で、どうかやれるならねがいます、とのことだったそうで、自分が中心になって人を集め 生活ホゴ法を改善した年金法のようなものを提出したい由です。
(一)[#「(一)」は縦中横]生活ホゴ法について、党はどういう態度をとりますか
(二)[#「(二)」は縦中横]加藤しづえのその委員会には 大町米子 柄沢とし子が加っています
(三)[#「(三)」は縦中横]党でとり上げるにしろ、イニシアは加藤が自分でとったものと感じていることを十分念頭におく必要があるでしょう。
  きのうも「共産党の婦人部がどう思ったってかまわないけれども云々」という風に云っていました。つまりあの党の本質上、決して、心から提携する感情はないのですから、自分のイニシアをよこからさらわれた形になったらよくないでしょう(これは、もし党がこの年金法をとり上げる場合のやりかたについて、大町さんその他皆さんが、十分お含みおき下さった方がいいと思って。いきなり、そんなことは加藤なんかがやるべきことではない 党でとりあげるべきだ、と云う見解もおこり得ますから。現実には、しかし、もうあのひ
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