五名
諸派   二九名 (婦人)一〇名    三九名
無所属  七一名 (婦人) 九名    八〇名
                総計 四六四名
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 これらの新代議士の職業別一覧表は次のようである。
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      自由  進歩  社会  協同  共産  諸派 無所属
社長重役 五七名 二九名  六名  三名   ― 一三名 一〇名
弁護士  一七名  九名 一九名   ―   ―  一名  三名
会社員   三名  三名  七名   ―   ―  一名  二名
医師    五名  一名   ―   ―   ―  三名  一名
農業   一四名 二一名  五名  六名   ―  三名  三名
役人    九名  三名  一名  二名   ―  一名  六名
漁業    三名  一名   ―   ―   ―   ―  二名
酒造家   一名  五名   ―  一名   ―  一名  二名
著述家   四名  二名 一〇名   ―  四名  二名  六名
教員    八名  三名  三名  一名   ―  二名 一七名
無職    六名  四名  四名  一名  一名  四名  六名
其他   一一名 一二名 三五名   ―   ―  八名 二〇名
僧侶    三名   ―  二名   ―   ―   ―  二名
 備考 「其他」には職業政治家をふくむ。
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 そして、婦人代議士となった婦人たちの社会的地位も、おのずから彼女たちが名のりをあげた政党の特徴を反映している。自由党の竹内茂代女史が大日本婦人会の理事であったことは知らぬもののない名流女史であるし、校長、自由党支部長夫人、病院長などが出ている。進歩党その他の婦人代議士も、大体元代議士夫人、女流教育家、社長夫人、娘、重役、病院長、婦人会関係の知名婦人等が多数を占めていることは注目される。僅かに社会党の山崎道子氏が、多年社会事業方面の事業の経験者であり、共産党の柄沢とし子氏が、労働組合活動の深い経験をもっているのが目につく。一人一人の婦人代議士についてきけば、それぞれに立志伝はあるであろう。小学校訓導をふり出しにして、今は高等女学校の校長となり、或は小学校を卒業したばかりで、どういういきさつにもせよ、今度立候補して当選する度胸がつくまでに、こ
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