の間にリスクを犯すであろう。
日本女の胆嚢は計らず一つの問題を、СССРの社会衛生に向ってなげ与えた。仮令先について居るたまが金むくであろうとも、二米のゴム管を十二指腸へ送り込む芸当は優美にして 快適な至芸ではない。自分は一生の間に屡々《しばしば》此は繰りかえしたくないことだと思った。そこで、眉毛が目の三倍位長い医者に質問した。
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――私は自分の胆嚢が如何那原因ではれたのだか興味がある。ゾンドが美味いものでないのが分ったから、注意して、又嚥まずにすむようにしたいと思いますが
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彼の答えは斯うであった。
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貴方は モスク※[#濁点付き片仮名ワ、1−7−82]でずっとストロー※[#濁点付き片仮名ワ、1−7−82]ヤで食事をして居たと云いましたね。それが原因と見られる。ストロー※[#濁点付き片仮名ワ、1−7−82]ヤは大体よくない。不潔だし材料を注意しない、時には腐敗したものも使うからこれからもうストロー※[#濁点付き片仮名ワ、1−7−82]ヤで食事することは禁物です、
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