とばされて、地主資本家の利益のはっきりした擁護者保守党のネヴィル・チェンバーレンが労働大臣に任命されている。
男と同じ長時間、女性の生理にとっては男よりもこたえる労力、搾取にあい、それでいて、ひどい差別待遇をうける世界のプロレタリア婦人は、資本主義の社会機構が立て直されて、社会主義の社会が建設される時こそ、文化における男女の差別は無くなるものだと知っている。
日々の闘争を通じ、プロレタリア婦人の実力はもり上りつつある。一日も早く、女も男と同じ社会生産の単位として生きられる世の中になるように、正しい力の結集をめざして闘っているのだ。
今、われわれの棲む地球で、男女が社会の生産の単位として対等に見られ、その上ほんものの母性保護によって現実に保護されているのはソヴェト同盟だけだ。
では、そのプロレタリア革命を経験し社会主義の社会を建設しているソヴェト同盟で、婦人作家はどんな発育をとげ、現在活動をしているだろうか。
ソヴェト同盟の婦人作家(上)
十月革命まで、ロシアは世界で最も文盲率の高い国とされていた。
ツァーの支配者たち、貴族と資本家の多くの者はロシアの人
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