そして丈夫に

 医業国営=誰でも無料で診察をうけ、入院出来るようにというのがソヴェト同盟の理想だ。
 集団農場、工場は診療所をもっている。傷害保険、養老保険は、手前の賃銀からサッ引かれることはない。国家が負担する。一年一ヵ月ずつ給料つきの休暇を貰って、「休みの家」へ休みに行く。昔の美しい離宮、ブルジョアの大別荘が、今は楽しい勤労大衆の休み場所になっている。
[#地付き]〔一九三一年十一月〕



底本:「宮本百合子全集 第九巻」新日本出版社
   1980(昭和55)年9月20日初版発行
   1986(昭和61)年3月20日第4刷発行
底本の親本「宮本百合子全集 第六巻」河出書房
   1952(昭和27)年12月発行
初出:「文学新聞」
   1931(昭和6)年11月10日特別記念号
入力:柴田卓治
校正:米田進
2002年10月28日作成
青空文庫作成ファイル:
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