ない。我々は社会主義建設の直接な参加者になりたい。我々の創作が党の手によって我等の敵に対する武器となることを希うのだ。」
キルションは、ソヴェト各地方の党機関が、支部ラップに対して、これまでより一層注意ぶかい支持者となることを要求した。階級的文学運動のための働きが、党、赤軍内での働きに比べて、傍系的な、場合によっては劣った仕事だと考えたがる党員の偏見を、彼は滑稽に描写して代表を笑わした。
そして、キルションが、最近のプロレタリア文学の代表作として六十の作品を列挙して読み上げた時、大劇場にいっぱい詰っている党代表者たちは、あっちこっちから元気に叫んだ。
――足りないぞ! 足りないぞ! もっと沢山待ってたぞ!
これは、嬉しい鼓舞ではないか! 全ソヴェトの大衆は、ほんとに待っているのだ、彼等のプロレタリア作家が、百も千も、いい彼等の文学的生産を示してくれることを。
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報告された作品と著者。
アフィノゲーノフ 「恋人」「マリーナのジャム」
ベードヌイ 多くの、読者に知られている傑作。(毎日の『プラウダ』にのせられる詩作を中心
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