ども、みなさん! わたしたちの決意こそ、わたしたちが知っている。日本プロレタリア文化連盟をわたしらの手で守りましょう。未来を建設するプロレタリア文化の燈台の火をわたしらの手でこそ守りましょう。
暴圧に対するわれわれ大衆の抗議をまとめ、犠牲者の釈放運動に参加しなければなりません。僅かでも時間があったら犠牲者とその家族を元気づける鼓舞の手紙を書きましょう!
最後にひとつ改めて読者皆さんの注意に訴えることがあります。それは四月まで『働く婦人』編輯事務員として全力をつくし活動した同志今野大力が現在白テロに倒れ、危篤の有様で慶応病院に入院していることです。五月号『働く婦人』編輯後記に短かく報道されていますが、中耳炎になった彼が警察から入院させられた済生会病院は、ブルジョア慈善病院らしくろくな手当てもしないばかりか、病がすすみもう生命が危いところまで行ったと知ると、責任を胡魔化すため「君は三日か四日おきに来ればいい」と憎むべきことをいった。同志今野がそのまま死ねば三日か四日のうちにそれほど病が悪化したとでもいいのがれる魂胆であったのでしょう。
同志今野は三回目の大手術をうけ、まだ生きるか死ぬ
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