わせていない。なるほど アメリカへ行けばまことに正しい合理的この上ない仲間入りは出来るだろう。しかしそいつらには品がなくてしょっちゅうドルのことしか頭にないのだ
[#ここで字下げ終わり]
[#ここから1字下げ]
〔欄外に〕
スタンダールのアメリカ「赤と黒」
「選挙のために靴やにつべこべするアメリカ」という風
[#ここで字下げ終わり]
[#ここから改行天付き、折り返して1字下げ]
p.82 しかしおれは味もそっけもないアメリカ人の良識ってやつは大きらいだ。しかし、おれはアルコール橋の戦勝者 若きボナパルト将軍伝の話の方なら血がわきたつのだ。それがおれにはホメロスでもありタッソーでもある。以下 p.83 p.85
p.85 しかし一方民衆におべっかを使うなどということは、おれの力じゃ到底出来ん。アメリカじゃそれが必要だそうだが――
p.86 おれはフランスよりアメリカの方をすきになるわけにはゆかん。おれにとっては金は全部というわけではない。それに、民主主義というやつはあんまり粗野で、おれの感じかたにはたまらないのだ。
[#ここで字下げ終わり]
スタンダールの田舎町観
[
前へ
次へ
全8ページ中7ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
宮本 百合子 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング