平不満をまとめ、個人の問題を働く婦人として全体の問題と連関させて闘う努力をされなければならないと思います。
就職をどこでするかという問題に答えるのは困難です。若し両親がどうあってもあなたの進もうとする道を妨げるのなら、顔を合わせぬ遠いところで勤めるのもいいでしょう。納得ずくでゆくときと行かぬ時とがある。いつでも納得ずくでなければことが決定されないとなると、ダラ幹式で或場合永久にわれらの主張の通りっこないこともある。その点を考えて行動されたらよいだろうと思います。
[#地付き]〔一九三二年一月―四月〕
底本:「宮本百合子全集 第十四巻」新日本出版社
1979(昭和54)年7月20日初版発行
1986(昭和61)年3月20日第5刷発行
底本の親本:「宮本百合子全集 第十五巻」河出書房(「病母と弟を抱えて」)
1953(昭和28)年1月発行
「宮本百合子全集 第九巻」河出書房(「病母と弟を抱えて」以外)
1952(昭和27)年8月発行
初出:「働く婦人」
1932(昭和7)年1〜4月号
※『働く婦人』読者からの、身の上相談に対する回答。
※「病母と
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