ークルをこしらえて行くことこそ、実にわれわれの大切な雑誌『働く婦人』を守り、育て、強固な皆の役に立つものにしてゆく方法なのです。
どうぞこのことを理解し、猶一層『働く婦人』を支持して下さい。われわれの婦人雑誌はただ一つ『働く婦人』があるぎりです。
就職のことその他
今月号『働く婦人』の巻頭の檄にあるとおり、つい先頃、日本プロレタリア文化連盟に加えられた理由のない弾圧のため『働く婦人』直接購読者の一部に被害があるらしいことを非常に心配しているところなので、あなたのお手紙は特別注意をひきました。全くあなたの手紙の通りです。どんな場合にでも私たちはただ一人では弱い。しかし同じ目的に向って進む階級としてかたまれば実につよい。団結の力はどんなに強いものかということをブルジョア・地主は知っているからこそ、たとえば文化サークルのように何でもないものまで当局は、ただそれを中心に大衆が集るというだけで、もうとやかく干渉するのです。過去の経験を、現在あなたが『働く婦人』の直接購読者としてどんなに活かしていられるでしょうか。そのことを、私たちは知りたいと思います。先の経験で一人ぽっち
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