で、さっき云ったような工合に分らせようとやって見ることです。
大騒ぎだけして一時ケリがつくと、あなた自身上べだけゴマ化し様子を見ていると対手もその間は知らん顔をしているなどというのは、正直に云えば双方で鼻息をうかがう卑屈な態度だと思います。
『働く婦人』を手伝いたい
『働く婦人』がほんとにわれわれ働く婦人の雑誌だからこそ、こうして支持し、そこに働きたいと思われるのだと信じます。全く『処女』『白百合』『希望』などという雑誌は、われわれの毎日を幸福にするために知らなければならないことを何一つ教えぬ。
やすいやすい賃金でも働く婦人が黙っておとなしく搾られているよう、若い働く婦人の物の考えようをブルジョア、地主の都合よいものにするよう、隅から隅まで考えてつくられているのです。
『働く婦人』と正反対です。『働く婦人』は隅から隅までわれわれ働く婦人が自分たちの生活を少しでもよくして行くためには知らねばならぬことを、正しいプロレタリア、農民の立場から、話し、示し、盛りこんでいる。
さて封筒書のことですが『働く婦人』は日本プロレタリア文化連盟の出版所から出されているものです。
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