然に壊滅しちまうからね」藤原はなだめた。
 「で、コーターマスターの方はどうだろう。まだ、話してもらえなかったかしら」藤原は、小倉にきいた。
 「まだ、話さないんだよ。どこから切り出していいんだか、話が、すっかり、打《ぶ》ちまけられないので困っちゃったんだよ。だからね、要求書を出す間ぎわになって、それを見せて意見を聞いたら。そしてもし、コーターマスターとしての、提出要求でもあるということなら、それを追加して、提出するということにしたら」小倉は答えた。
 「そうだね。その方がいいだろうね」藤原は賛成した。「その方が、秘密を保つ上にも、かえっていいだろうよ」波田も賛成であった。
 「じゃあ、僕は、西沢君を連れて来よう。そして決めちまわなきゃ、明日《あす》のことになるのじゃないかい」波田は、何だか追っ立てられるように、心が急がしいのであった。
 「ちょっと」と小倉は手で制した。「僕は、もう十五分で非番だから、非番になったら、ともの倉庫で寄り合ったらどうだろう」時計は、八時前十五分[#「八時前十五分」は底本では「八時十五分」と誤記]をさしていた。
 「そう、そうしよう。一人ずつ、チョッと上陸す
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