て聿の如く書くことあれどもその場合には四箇の点を打たぬなり。
 ※[#「二点しんにょう+兔」、第3水準1−92−57][#「※[#「二点しんにょう+兔」、第3水準1−92−57]」に白丸傍点]と※[#「寛の「儿」を「兔」のそれのように、第3水準1−47−58][#「※[#「寛の「儿」を「兔」のそれのように、第3水準1−47−58]」に白丸傍点]とには点あり。この点を知らぬ人多し。
 學覺[#「學覺」に白丸傍点]などいふ「かく」の字と與譽[#「與譽」に白丸傍点]などいふ「よ」の字とは上半《じょうはん》の中の処異なり。しかるに両者を混同して書ける者たとへば學の字の上半を與《よ》の字の如く書ける者書籍の表題抔にも少からず。
 ※[#「内」の「人」に代えて「入」、47−7]兩[#「※[#「内」の「人」に代えて「入」、47−7]兩」に白丸傍点]共に入《にゅう》を誤りて人に書くが多し。
 喬[#「喬」に白丸傍点]の夭《よう》を天に誤り、※[#「聖」の「王」に代えて「壬」の下の横棒が長いもの、47−8]※[#「門<壬」、47−8][#「※[#「聖」の「王」に代えて「壬」の下の横棒が長いもの、47−8
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