丁や薄※[#「※」は「木へん+色」、第3水準1−85−64、149−6]
傘にをり/\見すく※[#「※」は「木へん+色」、第3水準1−85−64、149−7]哉
千山の紅葉一すぢの流れ哉
眞黒に釣鐘暮れるもみち哉
松明の山上り行くもみち哉
駕下りて紅葉へ二里と申す也
兩岸の紅葉に下す筏かな
紅葉やく烟は黒し土鑵子
火ともせはずんぶり暮るゝ紅葉哉
猿引の家はもみちとなりにけり
關守の徳利かくすもみち哉
夕もみち女もまじるうたひ哉
神殿の御格子おろす※[#「※」は「木へん+色」、第3水準1−85−64、150−3]哉
廊下から手燭をうつす※[#「※」は「木へん+色」、第3水準1−85−64、150−4]哉
煙たつ軒にふすぼるもみち哉
辨當を鹿にやつたるもみち哉
山寺に塩こぼし行く※[#「※」は「木へん+色」、第3水準1−85−64、150−7]かな
をさな子の手に重ねたるもみち哉
尺八の手に持ちそふるもみち哉
町ありく樵夫の髮にもみち哉
おろ/\とのんで風呼ぶ薄哉
井戸堀や砂かぶせたる蓼の花
朝顏の日うら勝にてあはれなり
吹きかへす風の薄のそゝけ哉
竹垣や菊と野菊の裏表
早し遲し二木の桐の
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