、それは如何やうとも御勝手だ。

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筆とりて木枯の夜も向ひ居き木枯しの秋も今一人書く
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 之は寛先生の亡くなられたその年の暮に詠まれた歌であるが、之より先 源氏をば一人となりて後に書く紫女年若く我は然らず といふ身にしみる歌が作られて居り更に 書き入れをする鉛筆の幽かなる音を聞きつつ眠る夜もがな といふのもあつて、老詩人夫妻の日常生活がよく忍ばれるのであるが、それがこの場合は年も暮れんとし木枯しの吹きすさぶ夜となつただけに哀れも一しほ深いのである。

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判官と許され難き罪人は円寝ぞしけるわび寝ぞしける
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 判官は判事で男とすべきであらうから従つて罪人は女といふことになる。さてこの罪人の許され難き罪とは何であらうか。しかし裁判は終結しない儘休憩となり、ごろ寝をする、しかしもともと終結してゐないのであるから佗寝以上には進みやうがない。依つてその罪も相当重い罪であることが分るわけである。

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冬の夜の星君なりき一つをば云ふには非ず尽く皆
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