くば見もさびしまじ下の多賀和田木の道の水神の橋 などが数へられる。
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麗色の二なきを譏りおん位高きを嘲《あざ》み頼みける才
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源氏の恋人達の中には一寸見当らない。清少納言は恋愛の対象として如何か。栄花の中の藤氏の実在人物にはあるかも知れない。或は作者自らもし平安時代にあつたら斯う歌ふであらうとも思はれる。私はあの人の様な美人ではない、あの人のやうに位も高くはない。しかし私にはあの人達の持つてゐない才がある。容色と位と才と男はどれを取るだらう、といふのである。作者に才を頼む心があつたので興が深い。
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そこばくの山の紅葉を拾ひ来て心の内に若き日帰る
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十二年の秋の盛りに日光に遊ばれ、中禅寺湖畔に宿つた時の歌。この時は紅葉の歌が沢山出来てゐる。 水色の橡の紅葉に滝の名を与へまほしくなれる渓かな 掻き分けて橡の葉拾ふ奥山の紅葉の中に聖者もありと といふ様に色々の紅葉、その中には聖者のやうな橡紅葉もあつて、それを持ち帰つて並べて見ると雛でも飾るやうで久しく忘られた若い心が帰つて来た。
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