女が育つて行つたらしい。
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南国の星の大島桜より大きく咲ける春の夜の空
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之も前記抛書山荘での作。空気の澄んだ天城山麓で見る東海の星は、東京などより大きくも見え色も美しい。それを丁度そこに咲いてゐた花の小さい野生の大嶋桜を引き合ひに出して、染井吉野には及ばないが、大嶋桜よりは星の方が大きい位だといつたので、表現法の最高の標準が示されてゐる歌だ。
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川風に千鳥吹かれてはたはたと打つや蘇小《そせう》が湯殿の障子
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京の芸子を歌つた歌は無数にあるが、この一首だけその調子が他と違つてゐる。それが珍しいのでここへあげた。晶子さんの歌には、内容からも表現法からも調子からも殆どありとあらゆる体が網羅されてゐて、欠けてゐるものがありとすれば口語体の表現位のものだらう。であるからこの歌にあらはれてゐる様な調子が出て来ても何の不思議もないが、ただ芸子ものだけに少し変なのである。蘇小は校書といふと同じく芸者の支那名で白楽天にある言葉の由、それだけに調子もどことなく漢文調を帯び、甚しく芸者屋らしくなくなつて
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