黷ホ、綺麗な着物、立派な家、おいしい肉や飲物、そのほか、何でも欲しいものが買えるのです。そして、ヤーフの国では、何もかも、お金次第なのですから、ヤーフどもは、いくら使っても使い足ったとか、いくら貯めてももうこれでいゝと思うことはありません。お金のためには、ヤーフどもは絶えず互に相手を傷つけ合うことを繰り返します。お金持は貧乏人を働かせて、らくな暮しをしていますが、その数は貧乏人の千分の一ぐらいしかいません。多くのヤーフは毎日々々、安い賃銀で働いて、みじめな暮しをつゞけています。」
と、こんなふうに私は話してやりました。それから、ヤーフの国の政治とか法律のことも、主人にいろ/\説明して聞かせました。
3 楽しい家庭
ある朝、迎えの使いが、私のところへやって来ました。行ってみると、主人が、
「まあ、そこに坐れ。」
と言います。
「これまで、お前から聞いた話は、その後、まじめに考えてみたが、どうも、お前たちは、どういう風の吹きまわしか、たま/\爪のあかほどの理性を持っている一種の動物らしい。ところが、お前たちはせっかく、自然が与えてくれた立派な力は、捨てゝ見向きもしようと
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