泣hブラグのことを知ったために、やたらに長生したいという烈しい欲望もすっかりさめてしまいました。以前、心に描いていたたのしい夢が、今は恥かしくなったのです。たとえどのような恐ろしい死でも、あのように、厭らしい生よりは、まだましだと思うようになりました。
 こんなことを私が王に話したところ、王は大へん面白がられました。そして、私をおからかいになって、
「ひとつストラルドブラグを二人ばかり、イギリスへつれて行って見せてやってはどうか。」
 とおっしゃいます。だが、実際はこの国の法律で、彼等を国外につれて行くことは厳しく禁止されているようでした。
 ストラルドブラグのこの話は、諸君にもいくらか興味があるだろうと思います。というのは、少し普通とは変った話ですし、私のこれまで読んだどの旅行記にも、まだ、これは出ていなかったと思います。
 このラグナグ国と日本国とは、絶えず行き来しているのですから、このストラルドブラグの話も、もしかすると、日本の人が本に書いているかもしれません。しかし、なにしろ私が日本に立ち寄ったのは、ほんの短い間でしたし、そのうえ、私は日本語をまるで話せなかったので、そのことを
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