チてみたいと思いました。
私は荷物を運ばせるために、騾馬《らば》を二頭、それに案内人を一人やといました。あの貴族には、いろ/\世話になったのですが、私がいよ/\出発することになると、大へんな土産物までくれました。
ところで、マルドナーダという港に着いてみると、あいにく、ラグナグ島行きの船は当分出そうもないということがわかりました。そこで、私はその港町に、しばらく滞在することになりました。そのうち二三の知合いも出来、みんな私に親切にしてくれました。ラグナグ島行きが出るまでには、まだ一月はあると聞いて、私は、そこから五リーグばかりのところにある、グラブダブドリブという島を訪ねることにしました。この町の一流の紳士が、小帆船を一隻仕立てゝ、私と一しょに行ってくれました。
ところで、この『グラブダブドリブ』という名前は、『魔法使の島』という意味なのでした。この島は酋長がいて治めていましたが、住民は一人残らず魔法使でした。島で一番年長者が酋長になることになっていて、酋長は立派な宮殿に住んでいます。その庭園の中には、家畜、穀物、園芸などのために、小さな区切りが作ってあります。
酋長とその家族
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