子供達の頭をお祭のようにかざる事を思えば、少し少しあの窓の下では、笑んでもいゝだろう――。
二畳の部屋には、土釜や茶碗や、ボール箱の米櫃や、行李や、机が、まるで一生の私の負債のようにがんばって、なゝめにひいた蒲団の上に、天窓の朝日がキラキラして、ワンワン埃が縞のようになって流れて来る。
いったい革命とは、どこを吹いている風なんだ……中々うまい言葉を沢山知っている。日本のインテリゲンチャ、日本の社会主義者は、お伽噺を空想しているのか!
あの生れたての、玄米パンよりもホヤホヤの赤ん坊達に、絹のむつき[#「むつき」に傍点]と、木綿のむつき[#「むつき」に傍点]と一たいどれ丈の差をつけなければならないのだ!
「お芙美さん! 今日は工場休みかい!」
叔母さんが障子を叩きながら呶鳴っている。
「やかましいね! 沈黙ってろ!」
私は舌打ちすると、妙に重々しい頭の下に両手を入れて、今さら重大な事を考えたけど、涙がふりちぎって出るばかり。
お母さんのたより一通。
たとえ五拾銭でもいゝから送ってくれ、私はレウマチで困っている、此家にお前とお父さんが早く帰って来るのを、楽しみに待っている、お
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