のやうな流行なぞは早く根をたつて、林專務の云つてゐられた、家族連れの小樂園が早く出來るといゝと思ひます。だが、お天氣のいゝ日の、一家族の天城越えなぞは、どんなに雄大で、愉しい思ひ出になるでせうか。
 夏には植物の採集なんかに、氣樂に天城の山に遊びたいなんぞ心に浮びます。



底本:「現代日本紀行文学全集 東日本編」ほるぷ出版
   1976(昭和51)年8月1日初版発行
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5−86)を、大振りにつくっています。
入力:林 幸雄
校正:松永正敏
2004年5月1日作成
青空文庫作成ファイル:
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