、私と転々苦労を共にして来ました。

 何も云はないで只万歳と叫びませう。

 序を書いて下さいました、石川三四郎氏、辻潤氏は、私の最も尊敬する方でございます。
 詩壇の誰もに私は相手にされなかつたのに、かくまで親切なる序文を戴いた事は、私の拾年あまりの詩の苦行も、無駄ではなかつたと思つております。
 私は誰よりも私を愛して下さつた、私の多くの女友達に、此せいゐつぱいの詩集をおくり日頃の友情に報ひたいと思ひます。
[#地から1字上げ]――昭和四年・五月・林芙美子――



底本:「蒼馬を見たり」日本図書センター
   2002(平成14)年11月25日初版第1刷発行
底本の親本:「蒼馬を見たり」南宋書院
   1929(昭和4)年6月15日発行
※別ファイルに切り分けた石川三四郎と辻潤による「序」を、目次から削除しました。
入力:鈴木厚司
校正:noriko saito
2008年10月22日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
前へ 終わり
全14ページ中14ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
林 芙美子 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング