さった風呂桶に〆なわが張られました。――むつは學校へ行っても子供達に肩を取りまかれて、何度も何度も同じことを聞かれました。むつの母親は、前よりもひんぱんに方々の百姓家から仕事を頼まれましたが、頼まれる先々でむつの神隱しの話をしなければなりませんでした。むつの母親は手仕事を止めて同じことを話しました。



底本:「童話集 狐物語」國立書院
   1947(昭和22)年10月25日発行
入力:林 幸雄
校正:鈴木厚司
2005年5月8日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
前へ 終わり
全16ページ中16ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
林 芙美子 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング