?」
言うことが荒《あら》っぽい。
二
「ウヘッ! 馬の骨? 先生、情ない。ナ、何ぼ何でも、馬の骨とは情ない……」長庵は、誤魔化してしまおうというので一生懸命だ。「御自身|御執心《ごしゅうしん》の園絵さまをさして馬の骨とは、そりゃ先生、聞えません。へい、第一、園絵さまをおつれするようにと、先生から脇坂様へお話がありましたればこそ、こうして手前が――」
「長庵さま! 何をおっしゃるのです。わたしは……」
必死に言い立てようとするお妙を、長庵は、手を出して口を塞《ふさ》がんばかりに、
「何を言わっしゃる。お妙どの……」
うっかりお妙どのと言ってしまったから、造酒は耳ざとく聞き咎《とが》めて、
「フム、お妙と申すのか。いずれさようなところであろうと思っておった。これよ、坊主、貴様は黙っておれ!」と長庵を極《き》めつけて、ジロリとお妙を見た。「妙! 貴様はどこの娘だ。下谷と申したナ」
「はい。下谷黒門町の……」
言いかけると、それを言われてはたまらない。長庵は泡《あわ》をくらって、
「殿様! ク、首が動《うご》きました。あれ! 首が動きました」
死にもの狂いで室内《へ
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