ちに火消しに関するお触れ書を出す。
一、翌日より大工頭、下奉行等|社家《しゃけ》一同の先達《せんだつ》にて、御本社《ごほんしゃ》、拝殿、玉垣を始め、仮殿《かりでん》、御旅所《おたびしょ》にいたるまで残らず見分。
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 こうなっております。
 建築事務所ともいうべき、仮りの造営奉行所へお帰りになった対馬守は、
「よいか。人夫は、おのおのその村なり町なりにおいて、宗門を改めてから出させねばならぬぞ」
 あの朝、峰丹波の一刀からのがれて、三十六計を用いた田丸主水正、早々林念寺の上屋敷へたち帰って申したことには、
「何やら、先方から苦情が出ましてナ、今朝の立ちあいは中止になりましたて。丹波めと源三郎様と、まだいろいろと論議しておられましたが、私は、そのままにして帰ってまいりました。あの分では、妻恋坂の道場では、まだ当分にらみ合いがつづくことでございましょう」
 などと、いいかげんな報告をして、殿の御前をとりつくろってしまった。
 そして、その翌々日。
 主君対馬守のお供をして、この日光の現場《げんじょう》へ向け、江戸を発足したのでした。
 へんてこな腰元として、対馬守様の
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