た。
「駿太郎ね、一体あの少年をすつぱだかにして後手に縛つてなぶり殺しにするとはずいぶんひどいやり方じやないか。もし彼をただ殺すのが犯人の目的だつたとすれば……」
「さあね、しかしここに駿三に深刻な恨みをもつている奴がいて出来るだけ彼を苦しめようとすれば、出来るだけその子を残酷に殺すことになる。現にその目的は充分達しているぜ。駿三はわりにしつかりしているが心の中ではずいぶん苦しんでいるらしいからな」
「駿太郎は何と云つたつて少年だ。そう大して人に恨まれているとも思えない。して見ると親の因果が子に報いたという次第かな。そうするとただ財産関係であの少年が殺されたというわけでもないね」
「君は中々うまいことを言うよ。いい所に気がついたね。全くそうだ。問題は二つある。第一は何故駿太郎が殺されたかということ。第二は何故彼があんな殺され方をしたか、あんな残酷な殺され方をしたかということだ。あの少年の殺された方法はたしかに今度の事件で考慮に入れるべき特色の一つだよ。この二つの問題を同時に満足させるべき答はただ一つだ。すなわち非常に深刻に駿三を憎んでいる人の犯罪だという解答だ」
 彼はこう云つて私をし
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