平野義太郎宛書簡
一九三二年五月二十三日
野呂栄太郎
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)賜《たま》わり
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)御手紙|賜《たま》わり
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(例)[#地から1字上げ]
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拝復
たびたび御手紙|賜《たま》わりありがたく存じます。その都度御返事申し上ぐべきところ延引|仕《つかまつ》り何とも申訳ございません。御蔭でいよいよ第一回配本を了したこと喜びと感謝にたえません。
井汲、逸見両兄の方へは督促の手紙を出しておきましたが、なお積極的に促進するや[#「や」に「ママ」の注記]二十五頃上京して両兄に直々会って後日後れさせぬよう協力することにいたしました。
羽仁兄も丁度来られたので至急脱稿方依頼しておきました。
永らく編集方面のことを貴下方にばかり御任せして放棄しておき何とも申訳なく存じております。御蔭で大分元気を恢復しましたので、二十五日頃からはできるだけ再三上京して進行の不均等の恢復に努力いたしたいと存じます。いろいろ御相談もありますので、二十五日の午後一時から鉄塔
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