した。未だ充分その効果を挙げ得ないが、会員を会に親しましめると共に一部の者を過重なる煩労から救い兼ねてその活動を能率的ならしめることができると思う。今学期の研究課目は左の通りである。
(イ)資本主義の構成……高橋 亀吉氏
(ロ)A Short Coures of economic Science. ……浜田 恒一氏
(ハ)History of economic Doctrines. ……金原賢之助氏
(ニ)State and Revolution ……伊藤 秀一氏
(ホ)金融資本と帝国主義……猪俣津南雄氏
(ヘ)社会統計学……北沢新次郎氏
 右の中(イ)はすでに講了、(ロ)、(ハ)、(ニ)、は目下講義中、(ホ)、(ヘ)は十一月八日より、いずれも毎週一回二時間ずつある。外に隔週一回会合して懇談のかたわら、各自研究意見の発表をすることになっている。
[#地から2字上げ]―「社会科学連合会」会報一九二四年十一月二十五日―



底本:「野呂栄太郎全集 下巻」新日本出版社
      1994(平成6)年12月5日第1刷発行
入力:山田剛
校正:川向直樹
2004年6月27日作成
青空文庫作成
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