螢の燈台
野口雨情

−−
【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)傘《からかさ》

|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)河原|鶸《ひわ》

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
   (数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「石+隣のつくり」、第3水準1−89−14]
−−

著者より[#「著者より」は大見出し]

 童謡は、童心から生れる言葉の音楽であります。童心から生れる言葉の音楽が、芸術的価値があつたならば、童謡と言ふことが出来ます。
 又、童謡は、童心から発した自然詩であると言ふことも出来ます。童心から発した自然詩は、純真不※[#「石+隣のつくり」、第3水準1−89−14]の芸術であります。純真不※[#「石+隣のつくり」、第3水準1−89−14]の芸術が歌謡であつたとき童謡となるのであります。
 童謡は、童心より生発する言葉の音楽であり、自然詩でありますから、表現は単純化されてをります。単純化とは、複雑の究極であつて、作品の芸術価値(殊に童謡に)は、単純化か否かによつてわかるることが多い
次へ
全33ページ中1ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
野口 雨情 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング