風鈴さんは
かはいさう
ちんちん鳴つても
いつまで鳴つても
子供も大人も
だまつてる
お歳は二つ
お歳は二つ
おりこうな児だよ
お母《つか》さん
見ると
おいで おいでしてる
わんわを
見ると
ハイチヤ ハイチヤしてる
おりこうな児だよ
お歳は二つ
おもちやの
人形に
おいで おいでしてる
お庭の
雀に
ハイチヤ ハイチヤしてる
波がざんぶりこ
渚にざんぶりこ
波がざんぶりこ
千鳥が逃げた
千鳥が逃げた
波がざんぶりこ
ほーら 逃げた
とつとと逃げた
波がざんぶりこ
磯にもざんぶりこ
波がざんぶりこ
子蟹が逃げた
子蟹が逃げた
波がざんぶりこ
ほーら 逃げた
ちよろちよろ逃げた
波がざんぶりこ
蟻と砂糖
見せよう
見せよう
蟻に砂糖見せよう
蟻に砂糖見せると
行列つくつて
なめに来る
隠そ
隠そ
蟻に砂糖かくそ
蟻に砂糖見せると
なめに来るから
隠そ
五つの指
おとしは
いくつ
一本
指出した
おやおや
ひとつ
三本
指出した
ほんとは
いくつ
四本《しほん》
指出した
ほんとに
いくつ
みんな
指出した
牧場の仔
前へ
次へ
全21ページ中19ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
野口 雨情 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング