#1字下げ]豆の花[#「豆の花」は中見出し]

裏へ出て来ちや
畑を見てる

盆が来るから
姉《あね》さん達よ

豆の花でも
咲いたのか


[#1字下げ]磯原小唄[#「磯原小唄」は中見出し]

[#2字下げ]一[#「一」は小見出し]

末の松並《まつなみ》
東は海よ

吹いてくれるな
汐風よ

風に吹かれりや
松の葉さへも(オヤ)

こぼれ松葉に
なつて落ちる

[#2字下げ]二[#「二」は小見出し]

お色黒いは
磯原生れ

風に吹かれた
汐風に

啼いてくれるな
渚の千鳥(オヤ)

末の松並ア
風ざらし
[#ここから4字下げ]
(註。磯原町は茨城県海岸の勝地である)
[#ここで字下げ終わり]



底本:「定本 野口雨情 第一巻」未来社
   1985(昭和60)年11月20日第1版第1刷発行
底本の親本:「おさんだいしよさま」紅玉堂書店
   1926(大正15)年6月10日刊
初出:あの山越えて(原題 山越えて)「講談倶楽部」
   1925(大正14)年12月
   春の月「令女界」
   1925(大正14)年3月、10月
   観音さま「新進商人」
   1925(大正14)年4月
   夜明し千鳥(一部改作)「のきばすずめ」東華書院
   1925(大正14)年2月刊
   軒端雀「のきばすずめ」東華書院
   1925(大正14)年2月刊
   菜の花踊り「行楽」
   1925(大正14)年4月
   娘と船大工「現代」
   1925(大正14)年4月
   恋の巣立ち「婦人倶楽部」
   1925(大正14)年4月
   鴫の声「少女の国」
   1926(大正15)年1月
   笠松機場唄(原題 機場唄)「キング」
   1926(大正15)年5月
   籔鶯「婦人画報」
   1925(大正14)年1月
   梅に鶯「婦人倶楽部」
   1925(大正14)年2月
   武蔵野にて(原題 雲雀の唄)「桂月」
   1926(大正15)年4月
   野雀・雀「令女界」
   1925(大正14)年12月
   人形さんよ「のきばすずめ」東華書院
   1925(大正14)年2月刊
   因幡夕焼(原題 因幡の夕焼)「婦人倶楽部」
   1926(大正15)年1月
   行々子(原題 よしきり)「日本詩集 一九二六版」
   1926(大正
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