ではなく、變つたことを書いたものを擧げた。かく色々の方から史學に注意したが、ともかくあまり大部の書ではないが、それで大體歴史の觀念をつかむことが出來るやうに手際よく出來てゐて、學問の相當に出來た人であることが分る。
子略は歴代の藝文志・經籍志に載つてゐる諸子に關するものを大體擧げてゐる。今日に於て特に貴重なのは、今日佚してゐる梁の※[#「广+臾」、第3水準1−84−13]仲容の子鈔を擧げてゐることで、これは隋書經籍志に名のみ見えるものである。又通志の藝文略を載せてゐる。色々の本の解題をつけたが、好んで人の注意しない妙な本、例へば陰符經・握奇經などのやうなものにつけてゐる。この人も劉向以來の目録學の大意を心得てゐたと見え、學問の源流の分るやうに解題した。もつとも今日殘つてゐる子略は、百川學海に載つてゐるが、これが全體のものか省略のものか分らない。或はもつと多く解題があつたかも知れぬが、今日殘つてゐるのは諸子の一部分に過ぎない。
高似孫の目録學に關する著述は以上の二つである。その他、緯略があるが、目録學の本ではない。目録學を經と考へ、これに對する緯であつて、史略・子略に於ては、學問の源
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