る種類のものであるかは分らない。隋志に新たに出來たのは古史・雜史の二つであるが、これはもと國史の中に入つてゐたのであらう。僞史が覇史となつてゐるなど、多少名目上の差はあるが、要するに内容は大體同じであつたことが認められる。
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(七録)子兵録 儒・道・陰陽・法・名・墨・縱横・雜・小説・兵
(同)術技録 天文・讖緯・暦※[#「竹かんむり/下」、398−1]・五行・卜筮・雜占・刑(形)法・醫經・經方・雜藝
(隋志)子部 儒・道・法・名・墨・縱横・雜・農・小説・兵・天文・暦數・五行・醫方
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七録の陰陽家は隋志では五行に入つたのであらう。讖緯は前述の通りである。卜筮・雜占・形法も五行に合せた。醫經と經方とを分けるのは、漢書藝文志の分け方で、基礎醫學と醫術を分つたものであるが、之を合併して醫方としたのは學問の退歩である。陰陽のなくなつたのも、諸子の學の衰へたのを示す。且つ隋志では、かく子目は多いけれども、各部門に載せた本は極めて少い。
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(七録)文集録 楚辭・別集・總集・雜文
(隋志)集
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