上の如く、唐と宋との時代に於て、あらゆる文化的生活が變化を來したので、此他にも微細に個人的生活を觀察すると、其何れもの點に、此時代に於ける變化の表れたことを認むるが、今はかくの如き微細の點を述べる事は避ける。
要するに支那に於ける中世・近世の一大轉換の時期が、唐宋の間にある事は、歴史を讀むものゝ尤も注意すべき所である。
[#地から1字上げ](大正十一年五月發行「歴史と地理」第九卷第五號)
底本:「内藤湖南全集 第八卷」筑摩書房
1969(昭和44)年8月20日発行
1976(昭和51)10月10日第2刷
底本の親本:「東洋文化史研究」弘文堂
1936(昭和11)年4月発行
初出:「歴史と地理」
1922(大正11)年5月発行、第九巻第五号
入力:はまなかひとし
校正:菅野朋子
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5−86)を、大振りにつくっています。
2001年1月27日公開
2006年1月13日修正
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