語を竊みとつて出來たことゝ推測し得るのであるが、それでは筮法の本來は如何なるものであつたかを考察すべき必要が生じて來る。
一體筮の字は説文には筮易卦用蓍也、从竹※[#「工」の左右に、上に「人」下に「口」、そしてその下に「十十」、45−8]、※[#「工」の左右に、上に「人」下に「口」、そしてその下に「十十」、45−8]古文巫字とあり、段玉裁は之に注して从竹者蓍如※[#「竹かんむり」の下に「弄」、よみは「さん」、第3水準1−89−64、45−8]也、※[#「竹かんむり」の下に「弄」、よみは「さん」、第3水準1−89−64、45−8]以竹爲之、从※[#「工」の左右に、上に「人」下に「口」、そしてその下に「十十」、45−9]者事近於巫也、九※[#上から下に向けて「筮」「八」「口」、45−9]之名、巫更、巫咸、巫式、巫目、巫易、巫比、巫祠、巫參、巫環、字皆作巫、と言ひ、何れも筮と巫との關係のあることを見はしてゐる。尤もこの九筮の名は周禮に出て居るので、周禮の鄭注には九※[#上から下に向けて「筮」「八」「口」、45−10]の名に附いてゐる巫の字を盡く筮の字の誤であるとし、九※[#上から下に向けて
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