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帰った
帰った
七兵衛おやじが帰った
嬉しい
嬉しい
七兵衛おやじが
やっとこさと戻った
戻ったと思ったら
やっとこさと丸坊主
丸坊主
丸坊主
七兵衛おやじが丸坊主
やっとこさと丸坊主
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七兵衛が、船へ上って、乗組の者に挨拶《あいさつ》をするために笠を取った、その途端にこの歌が飛び出たものですから、一同がドッと笑い、七兵衛が思わず苦笑しましたが、その苦笑のうちには、言い知れぬ苦闘の含蓄があって、笑いかけた一同のものを笑えないものにしました。だが、茂公の即興はひるまない。
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皆さん
七兵衛おやじが
坊主になって
若い女の
手を引いて戻って来ましたよ
これには
仔細のあることでしょう
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なんてませた言い方だろう、もう慣《なれ》っ子《こ》になっているから、船中同士はさのみ驚かないけれど、七兵衛につれられて来た若い女その人は、真赤になりました。ただでさえ、もう上気しきって、わくわくしているところへ、無遠慮にこんな歌を浴びせられたものだから、真赤になるのも無理はありません。
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