人の間に子供まで出来ている、たとえ、この場へ、もとの主人が生き返って現われたところで、このお内儀さんの心はこっちへ傾いてしまっているから、手を貸して殺せと言っても否《いな》やは言わないにきまっている。そのくらいだから、もう話しても大丈夫だ、あの時のことをすっかり打明けてみたところで、どうなるものか、かえって、よく思いきってやって下すった、そのおかげで、今日こうしてお前さんと楽しい夢が結べる、ほんとにお前さんは度胸もあり、腕もあるお方――と言って、また惚《ほ》れ込んでしまうだろう。一番、ここで打明けて話してやれ」
という気になって、それから、若い夫は寝物語に、ぐんぐんと昔語りをぶちまけてしまいました。
「実はお前の前の亭主は、わたしのためには御主人であるお旦那は、病気で死んだんじゃない――わたしが殺したのだ」
 お内儀さんは、恐るべき沈黙をもって、若い亭主の自慢がてらの旧悪の告白をすっかり聞いてしまいました。
 その結果は意外でした。
 お内儀さんは、その場でムキに怒って、直ぐにお上へ訴えて出たのです。
 それから二人が召捕られて、とうとうあの通り磔刑《はりつけ》にかかって、穴の掘り手の
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