駒井は懐中へ手を入れて、革袋の中から取り出したのが、コルト式の五連発であります。この人は常にこれを懐中にたくわえているらしい。そうしてズンズン的場《まとば》の板のところへ進んで行って、白墨で粗末な人形を一つかいて置いて、十歩の距離に立戻り、
「あの眼をうってみましょうか」
無雑作《むぞうさ》に切って放った一発が、まさに人形の眼に当りました。
駒井甚三郎は五連発のピストルを三発打って、あとの二発を白雲に打たせました。そうしていうことには、
「これは今、日本へ渡っている短銃のうちでは最新式のものですが、西洋ではその後、どんな進歩したものが発明されているかわかりません。私の考えでも、いちいちこうして使用したあとで、ケースを抜き取って弾薬を詰めかえる手数が、もう少しなんとかならないかと思います。それと、もう少し形を小さくし、量を軽くしたいものだと思います。その方針で研究していますから、そのうち相当の改良を加えてみるつもりです。今のところは、この小銃と大砲の方へ力を注いでいるものですから、これで満足しているほかはありませんが、これはゆくゆく、てのひらの中へ握り切れるほどの小さなものにして、そ
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