同じくそれも髑髏の形。
「知らない」
「御存じのはずなのに……」
 女の子は小首を傾《かし》げて前へと進みながら、線香の火を大事にして、
「これなら、キットおわかりでしょう」
 その線香を燈籠の下に入れる。と、そこに現われたのは髑髏ではありません、まさしく女の生首《なまくび》でありました。
「…………」
 竜之助は、近く摺寄《すりよ》って、その生首をつくづくとながめます。
「ちぇッ」
と彼の額に白い光がひらめきました。
 金剛杖を取り直して、それを打ち倒して、首を地上へ打ち落すと、女の子は、
「そんなことをしたって駄目ですよ、あなたはこの燈火《あかり》がなければ、一足も歩けないくせに――」
と言って、その蛍火ほどの線香を、竜之助の前にかざして見せましたが、やがて、竜之助には頓着なしに、先へ進んで、つぎからつぎへとその燈籠をつけて歩きます。燈籠という燈籠は、ことごとく髑髏にあらざれば人の首です。
 竜之助は、うんざり[#「うんざり」に傍点]しました。何里あるか知れないこの道を歩くには、いちいちあの首を見て歩かなければならないのか。
 ふりかえって見ると、いつのまにか、後ろの方もおなじ髑髏
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