いものだから、その狼藉《ろうぜき》があたり近所の座敷まで驚かすの有様となりました。
 しかし、女も、もうのがれられないと観念したか、やがておとなしくなって、そこへすわると、かれらは女に酒を飲ませました。
 やむを得ず、女はその盃を受けると、つぎの一人がまたさす。からかいながら、強《し》いてその盃を乾させて興がるのです。もう遅いからぜひおかえしくださいませと、またも女がせがむ[#「せがむ」に傍点]のを、もう一つやればかえすといっては、無理に酒を飲ませる。
 女は、できるだけ、それに逆らわずに、酒を酌《つ》いでもらって、早く帰してもらおうとつとめているらしい。
 男共は、それと違って、この女をもりつぶして興がろうとしているらしい。
 仕方がなしに重ねているうちに、強くもない酒が廻って来るのはぜひもありません。もともと水性《みずしょう》の女ですから、少しずついい気持になって、相手になっているうちに、とうとうもりつぶされてしまいました。
 そこで、四人の者は凱歌《がいか》をあげて喜ぶ。
「もういただけません、どうしてもこれで御免を蒙《こうむ》ります」
 いったん酔いつぶれた女が、よろよろと立ち
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