す、わたしは、どうして死んだらよいか、それを昨夜も一晩中考えておりました」
「そして考えついたかな」
「やっぱり人に弄《なぶ》り殺しにされてしまいとうございます」
「なるほど」
寝返りを打つと竜之助は、枕許の刀の下緒《さげお》をずっと引き寄せました。
底本:「大菩薩峠6」ちくま文庫、筑摩書房
1996(平成8)年2月22日第1刷発行
底本の親本:「大菩薩峠 四」筑摩書房
1976(昭和51)年6月20日初版発行
※「お玉ケ池」「躑躅《つつじ》ケ崎《さき》」「小金ケ原」の「ケ」を小書きしない扱いは、底本通りにしました。
※本作品中には、身体的・精神的資質、職業、地域、階層、民族などに関する不適切な表現が見られます。しかし、作品の時代背景と価値、加えて、作者の抱えた限界を読者自身が認識することの意義を考慮し、底本のままとしました。(青空文庫)
入力:(株)モモ
校正:原田頌子
2002年10月13日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったの
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