性」に傍点]にある。第二はブルジョア社会の初期の蓄積的発展期のロマン。よりリアリスティックとなり、ブルジョアジーの積極性を表現した積極的主人公が現われる。デフォー・フィールディング・スモレットなど。第三はブルジョア社会の矛盾が完全に展開され、併しまだプロレタリアートの自立的進歩の始まらぬ時期のロマン。ブルジョアジー生活の散文性が明白となる。ロマンティシズムが国際的に発生する。この時期の大ロマン作品はこのロマンティシズムへの傾向を克服することに努力する(バルザック)。資本主義の矛盾に就いての認識の増大、その矛盾の雄大な描写は、作品の意志を裏切って、作品のあらゆる積極性を破壊する。第四はロマン形式の崩壊期。プロレタリアートの自立的進出の始まる時期。ブルジョアジーとプロレタリアートとの争闘がテーマとなる。リアリズムの偉大な遺産と伝統とは腐敗に委ねられ、荒廃した主観主義でなければ空疎な客観主義が、ロマンの内容となる。社会は硬化したものとして描かれる。之に対するプロレタリア側からの新しいリアリズムの動きが発生する。かくてロマンの形式の決定的崩壊さえ始まる(プルスト・ジョイス)。
かくてロマンは
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