」に傍点]の非政治的特色(之は実はそれが一つの政治的活動であるが故にこそ必要な特色だ――丁度文学が本当に政治的な活動力を有つためには下手に政治的になることは許されないように)を逆用して、之を本当[#「本当」に傍点]に非政治的な特色へ引き直して了う。啓蒙の本来の政治的本質[#「政治的本質」に傍点]はどこかへ行って了う。丁度日本の「政治」が政治の名の下に却ってその政治的本質を隠して了っているので、もはや之を政治とは云い得ないように(代議士達のやっていることは政治であるか!)啓蒙も亦、わずかに「政治家式」の所謂「政治」のような意味に於てしか政治的ではなくなる。それが何か教育[#「教育」に傍点]とかポプュラリゼーションとか其の他其の他というものに帰しそうになる所以なのだ。

 いつの場合でもそうあるべきだったのだが、特に今日、啓蒙と呼ばれるべきものは、ただの知識の普及[#「知識の普及」に傍点]ということであってはならない。政治的見識[#「政治的見識」に傍点]の大衆的普及ということでなくてはならぬのである。単にアカデミックな知識を一般の素人にも分譲するということなら、夫は何等啓蒙活動ではない。啓
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