出来るものと考えるのが間違いの元で、満州がなぜ独立出来たかと云えば、それは満州人種の「三千万民衆」の切々たる懇望に基いたからこそであった。処が北支那の民衆の切々たる懇望は何かというに、却って不埓にも排日排満の形を取って表面に現われたものだったのである。之では仮に独立国が出来ても、満州国対立のための独立国にはなっても、満州の友邦としての独立国になる筈はない。何のために日本がそんな独立国のために×××××××××。
 日本軍部が目的とする処は、そんな独立運動などではなくて、単に全く日、満、支三国間の和平そのものにしか過ぎず、又その一部分としての北支一帯の和平に他ならぬ。つまり北支一帯に於て、一種の緩衝地区[#「緩衝地区」に傍点]とも云うべき安寧秩序の確保された地域が実現されることだけで満足するものに他ならない。満州国のこの方面の外廓には停戦地域[#「停戦地域」に傍点]なるものが設けられているが、その外廓に今度緩衝地区を設けようというわけである。そして夫が成功したのだ。この緩衝地区の更にその外廓が今度は何という名前のものになるかは、まだ判っていないが。
 新聞によると、六月十一日、即ち河北省
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