察事務はズット消極的になるわけであるが、そうすることの方が警察事務が簡易迅速になって且つ警察本然の機能に適うというわけである。之で見ると従来の所謂高等課の積極的な活動は大体に於て、警察行政上無用で××であったということが、警保当局自身によって認められたわけだ。今後は犯罪を構成するような問題に限って取り上げようと云うのだから、従来は、政治、経済、宗教方面に就いてはまるで××と関係のないことに高等課の刑事達が忙しげに立ち働いていたということが明らかに告白されているわけだ。
 だが一体、全く××と関係のないことならば何も刑事や制服の警官を使わなくてもいい筈だし、又そんなものを使役しても何の役に立つ筈もない。少くとも普通の「有志」や何かでは不充分で高等課の警官を必要とした以上は(必要でないなら高等課が設置され存続されて評判を悪くする筈もあるまい)、刑事や制服は恐らく、この××と関係のない事柄をも××と関係づけて、或いは関係づけそうな態度で以て、取り扱ったに相違ない。選挙干渉と云ったって、警官の強力的権力を背景にしなければ全く無意味だが、警官のこの強力的権力の火が犯罪の煙のない処には発しないもの
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