めて大事な一身上の利害だ。
処が七月二十五日東京は突然、登録労働者の賃金(一円六〇銭乃至一円三十五銭)を八月一日から約六分五厘値下げすることを発表した。理由は内務省から来る補助費が減額されたからというのである。そこで驚いたのは例の二万余の登録労働者の諸君であった、早速代表三十名を先頭に約百名の者が即日市庁に押しかけて牛塚市長に面会し、労銀値下げ反対その他の要求を含む要求書を提出して陳述する処があった。その際定石通り丸之内署からは二十余名の警官を同じく市庁に押しかけさせたが、どう間違えたか代表と市長との面会を斡旋しつつあった黒田市議が、処もあろうに市庁それ自身の事務局控室で、例の警官達から「打つ蹴る殴るの暴行」を働かれたというのである(東朝七月三十一日付)。丸之内の署長は「市会議員ともあろう人を殴るようなことは絶対にないと思います」と推定しているが、(登録労働者なら殴られたかも知れないらしい)、市会議員であろうと無かろうと、人を殴るということは日本では悪いことになっているのだから、この署長の言うことに間違いはない筈だ。
黒田市議は廊下ででも滑ったらしく足を傷けたそうだが、他の市議等と
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