だということは天下の常識である。すると高等課の警察行政としての欠点は、例えば政党政治や其他色々(夫は後で考えよう)の必要から、××でないものに就いてまで××の成立を示唆することによって、警察権力を活用するという点にあることなる[#「あることなる」はママ]。之が無用で××で××であることは云うまでもない。
高等警察が政党政治の傀儡だからいけないという理由は、だからごく悪く常識的な理由に過ぎないのであって、実は政党政治其他[#「其他」に傍点]の必要に応じて警察行政上の××をやる常習機能だからいけない筈だったのだ。実際「高等」警察は何も政党政治や何かに限られているものではなく、又単に政治や経済や宗教の問題に限られているものではなくて、一切の越権は、一切の職権×用は、皆多少とも「高等」政策の意味を有っているし、又高等政策の必要に迫られたものが多いのである。一体高等警察というのは、犯罪の性質が主に高等(?)であるからとか、犯罪者が主に高等(?)な社会階級にぞくしているからとか、いう点も多分にあるが、併しそれは先ず、高等政策警察[#「高等政策警察」に傍点]を意味しているのである。高等政策警察というのは何かと考えて見れば、要するに犯罪に対して、本来の警察(下等警察?)の権限外に立って、取捨選択を行うことだ。ある一定の外部からの必要に応じてある行為を××として取り上げるか上げないか、というようなことがその意味だ。即ちここでは××が××されたり××されたりするわけである。でこの意味で、警官の普通の××××は皆「××」警察の意味を持っているのであり、所謂××××と所謂高等警察との違いは、ただ単に、本来の下等警察(?)に対する警察外的必要が、個人のものであるか組織的なものであるかに過ぎない。
警視庁の警務課長武内某氏は、××××と通謀したという嫌疑で検事局の召喚を受け、遂に辞表を提出した。頭山満家の名を××して右翼思想団体を自称する××会の幹部某を紹介して、各種の会社を廻らせ、会社の弱点を教示して恐喝の資料を提供したばかりではなく、この恐喝事件の犯罪捜査の情勢をこの犯人に通じたり、検事の令状を三度までも握り潰したりしたことが判明したのである。処で警務課長である武内氏は犯罪捜査の情勢に通じる筈がないのに、之を知っていたとすると、武内氏の身辺に、××で×××がいなければならなくなるわけで
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