に応用され得るとか、又は法則を発見して事象の一般化を行い得るとか、というのが現在の「科学論」の代表的な諸見解である。特に科学論に就いて功績の少くない新カント学派の例を取れば、H・コーエンや、P・ナトルプや、E・カッシーラーが前者であり、W・ヴィンデルバントや、H・リッケルト等が後者であることは、広く知られている*。
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* H. Cohen, Logik der reinen Erkenntnis[#「Erkenntnis」は底本では「Erkentnis」]; P. Natorp, Die Grundlagen der exakten Wissenschaften; E. Cassirer, Substanzbegriff und Funktionsbegriff. ―― W. Windelband, 〔Pra:ludien〕; H. Rickert, Die Grenzen der naturwissenschaftlichen Begriffsbildung 其の他参照。――なお之に因んで次の文献を挙げておく必要がある。
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